送出機関

送出機関とは

技能実習における送出機関とは、技能実習生となることを希望する人物からの申し込みを日本の監理団体に取り次ぐ機関のことをいいます。実習生はこの送出機関を通じて日本企業との採用面接や入国前日本語教育、出国の手続き等を行います。実習生の募集から教育、日本滞在中のサポートを日本の監理団体と共に行いますので、当組合のような監理団体にとって信頼できる送出機関と連携することは実習生事業を行う上で非常に重要となります。

契約送出機関

当組合が契約する非常に信頼できるベトナムの送り出し機関で、LETCO(通称レトコ)といいます。

日本語での正式名称は「ハノイ工業大学- 人材育成派遣有限会社」、ベトナム政府100%出資の国営企業で、ハノイ工業大学の直属の組織となります。この送出機関は日本・韓国・台湾・欧米・中東諸国等へのベトナム人留学生や労働者の派遣事業を手掛けており、海外への人材派遣や紹介業に関しては大きな実績がある組織です。

LETCOを選ぶ理由

契約送出機関を選定するにあたり、当組合は送出機関の「信頼性」と「健全性」に重点を置きました。実習生事業において問題となっているのは、監理団体への違法なキックバックや実習生からの限度を超えた金銭の徴収、実習生の入国前教育の未実施等であります。当組合は様々なベトナムの送出機関を調査した結果、この送出機関こそ当組合の目的に合致する機関だと結論付けました。

LETCOはベトナム政府の国有企業として存在しており、政府からの監査・指導の下で人材関連事業を行っておりますので、その信頼性は高いと考えられます。またハノイ工業大学直属の送出機関ですので、ベトナム全土の大学や短期大学等に強いネットワークを持っており、日本の受入企業の要望する職種に合った最適な人材を募集することが可能です。当組合ではLETCOが持つネットワークを最大限に活用し、「自動車工学を専攻する学生」を「自動車整備職種の実習生」としてご紹介できる体制となりました。

LETCO代表取締役クアン社長は自動車整備職種の技能実習生について「ベトナムは急速な経済発展に伴い自動車整備の所要が急増している。しかし学部を卒業したばかりの学生たちが外資系自動車ディーラーに就職するのはまだハードルが高い状態である。そこで日本の自動車整備技術を習得した実習生たちが帰国した際に、彼らを外資系ディーラーに紹介できる体制を将来的に構築したい。」と語ります。当組合は今後もLETCOと相互協力して上記のような体制を構築できるよう努力する所存であります。